民泊のOTAはどこが良い?主要OTAの概要、手数料、強みなど

不動産活用

民泊の開業許可が取得できたら、いよいよ宿泊予約を受け付けることが可能になります。許可等の取得と並行して、宿泊予約を受け付けるためのOTA(オンライン旅行会社)への物件掲載も進めていきましょう。

OTAは多数存在し、どれを選べば良いかと悩むこともあるでしょう。ここではAirbnbなど主要OTA5社の特徴や概要、手数料などをまとめ、その他の主要OTAについても簡単に紹介します。また各OTA上の物件情報を効率的に管理する方法やOTA経由以外の集客方法などにも触れていきます。

OTAの選び方と管理方法

掲載するOTAの選び方は、 集客力、ターゲット、そして手数料の3点から決めると良いでしょう。 それぞれについて、次の項で民泊における主要なOTA5社の情報をまとめています。

利用するOTAの数は、できるだけ多くして集客チャネルを増やすか、あるいは2,3個に絞ってレビュー件数を重視するか、どちらかの戦略とするのが一般的です。一組限定の宿泊をベースとする民泊はホテルなどと違ってレビュー件数が貯まりにくいため、後者の形を採用した方が望ましいと言えます。

なお掲載するOTAや物件数が多くなればなるほど、情報や価格の更新が手間になります。ふたつ以上の物件を運営、あるいはふたつ以上のOTAを利用する場合に検討したいのが、サイトコントローラー・PMSいうツールです。代表的なものに「ねっぱん!」や「Beds24」「TEMAIRAZU」などがありますが、これらのツールを用いることで、ツール上で複数の ODA のリスティング情報や価格設定を書き換えることができるため、おすすめです。弊社はBeds24を利用していますが、民泊では「AirHost」もBeds24と並んで人気があります。

主要OTAの特徴

以下では民泊においてよく利用される主要5社について、特徴や概要を説明していきます。

Airbnb

  • 基本手数料:15%
  • 集客力:◎
  • ターゲット:全世界

民泊といえばAirbnbです。一組限定の宿泊施設や、現地の暮らしを体験するスタイルの宿、家主同居型の宿など、一般的に「民泊」という定義で用いられる営業スタイルの宿泊施設に対しては圧倒的な集客力を誇ります。日本人も外国人もバランス良く集客できる点は、他のOTAに対して大きなアドバンテージを持つ部分だと言えます。

手数料は15%(ホストが全て負担するか、ゲストと双方負担するかの2パターンに分かれる) と国内OTAなどに比べて高い水準ですが、チャットでゲストとやり取りできたり、トラブルを仲裁してくれたり、独自の保険サービスが適用されたりするなど使い勝手は非常に良く、相応の利用メリットがあります。

Airbnbは民泊の生みの親とも言えるOTAであり、ホテルなどの従来型の宿泊施設をメインとした他のOTAとはユーザーの嗜好もプラットフォームのインターフェイスも大きく異なります。画一化されたビジネスホテルのような空間よりも、際立った個性のある一棟貸しや一組限定の宿泊施設が好まれる傾向にあります。

民泊をやるならAirbnbに掲載しないという手はないでしょう。レビューも比較的貯まりやすいため、 最初はAirbnbにのみ掲載してレビュー件数を貯め、リスティングの上位表示を狙うのも一つの手段です。ホストアカウントの登録はこちらから可能です

Booking.com

  • 基本手数料:12%
  • 集客力:◎
  • ターゲット:全世界(欧米中心)

Booking.comは世界最大級のOTAで、高い集客力を誇ります。民泊物件(旅館業法・住宅宿泊事業法)も掲載することができ、欧米豪などを中心とした世界中のユーザーにアプローチできます。

多機能なぶん、慣れないうちは設定ミス等によるトラブルも起こりがちなのがネックですが、外国人集客が要となる民泊事業ではAirbnbと併せて掲載しておくのが望ましく、実際に多数の民泊物件が掲載されています。

マーケティングツールやプロモーションツールも充実しており、扱い慣れると便利なOTAだと言えます。

じゃらん

  • 基本手数料:8~12%
  • 集客力:〇
  • ターゲット:日本中心

国内OTAの中でも高い集客力を期待できるのが、老舗のじゃらんです。じゃらんは旅行雑誌も有名ですが、ホテル予約サイトとしても日本を代表する媒体の一つであり、Web・紙面双方でプロモーションを行うことも可能なのが強みです。掲載は旅館業物件のみ可能となり、さらにFAX番号も必須となるため、民泊物件を登録するには少々ハードルが高いと言えます。

システムは昔ながらのものが使われており、管理画面はお世辞にも使い勝手が良いとは言えません。しかし、紙面への露出を含めた多彩なプロモーション機能に加え、高い日本人集客力があることから、ホテルや旅館、民宿には高い人気を誇っています。

ただし、旅館業物件のみ掲載可能なことからも分かるように、じゃらんでは民泊物件の掲載を想定していません。そのためユーザーも民泊型の施設にはあまり反応しない傾向があり、無人施設では集客力はさほど期待できないとも言えます。

楽天トラベル

  • 基本手数料:8~12%
  • 集客力:〇
  • ターゲット:日本中心

楽天トラベルもじゃらんと並ぶ国内大手OTAで、ゲストにとっては使い勝手の良い楽天ポイントを利用できる点やSPU(楽天ポイント付与率アップ)対象になる点が強みです。

集客力や物件掲載数はじゃらんと並びますが、2021年4月現在、新規物件の掲載は休止中です(再開未定)。掲載したい場合は後述の楽天Vacation Stayを利用しましょう。

楽天Vacation Stay

  • 基本手数料:15%
  • 集客力:△
  • ターゲット:全世界

楽天が提供する民泊用のOTAが楽天Vacation Stayです。あまり知名度はないのですが、このOTAの強みは、楽天トラベルやBooking.com、Expediaなど、 国内外の主要OTA複数に対して物件情報が転載されることです。つまり、楽天Vacation Stayに物件を掲載するだけで、主要なOTAに一括出稿できるというわけです。また新規受付停止中の楽天トラベルにも情報が転載されるため、日本人集客にも強みを持ちます。

手数料はどのOTAから予約が入っても15%が適用されるため、場合によっては少々割高だと見ることもできます。しかし、複数のOTAをそれぞれ管理する手間なく、楽天Vacation Stay上でゲストとのやり取りをまとめることができるのは便利だと言えます。

その他のOTA

上記の他にも様々な有力媒体が存在します。一組限定が主となる民泊では、私的にはあまり多数のOTAに広げすぎない方が望ましいと考えていますが、下記のようなOTAに掲載を検討してみるのも手段としてはアリかと思います。

  • Yahoo!トラベル:じゃらん、楽天トラベルに集客力は劣る。今後の成長に期待
  • 一休.com:高級路線の一棟貸しが対象。Yahoo!トラベルと掲載窓口は同一
  • Expedia:海外大手OTA。Booking.comとUI等が似ており、本拠の米国に強み
  • Agoda:海外大手OTA。アジアに強み。運用面にクセがあり注意が必要
  • Trip.com(旧Ctrip):中国最大手OTA。中国人集客と洗練されたUIが強み

OTAに掲載する以外の民泊販売方法

民泊では基本的にOTAからの集客に頼ることになりますが、自社サイト+自社販促にて予約を取ることも可能です。予約機能付きのサイトを用意する費用や広告費などはかかりますが、うまくリピーターを複数獲得できれば、長期的にはOTA集客よりも高い利益率を確保できる可能性もあります。

集客には国内外の旅行雑誌やWebメディアへの広告出稿やSNS広告、Googleホテル広告の出稿、SNSでのプロモーション投稿などの手段が考えられます。この際、どの言語でどの国に対して重点的にプロモーションを行うかを考える必要があり、相応の語学力やマーケティング力、媒体の把握数などが必要になります。

民泊は規模が小さいため、自社プロモーションを広告代理店に依頼しても投資回収は難しいでしょう。個人的には自分が得意とする言語でSNS投稿を地道に行い、OTA経由の予約に+αする形でコツコツと無料の自社販促施策を継続する形がスタンダードになるかと思います。

まとめ

民泊の予約を取るために利用するOTAは、世界中に様々なものが存在します。各サービスによって特徴や強みは異なりますが、一般的にはAirbnbとBooking.comが使われることが多く、また複数のOTAに一括出稿できる楽天Vacation Stayへの掲載も人気を集めています。

部屋数が多いホテルや旅館なら話は別ですが、民泊のような極めて小規模な宿泊施設であれば、上記のような代表的なOTA1~3社のみに絞って掲載するのが望ましいでしょう。また自社集客についてもあまり費用をかけず、OTA集客を中心に考えるほうが無難と言えます。

とはいえ、ベターなやり方は施設や事業者によってそれぞれで、これといった正解はありません。参考として留めて頂き、どのような集客チャネルを形成すべきかご一考頂ければと思います。

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