民泊でBBQを受け入れるメリットとデメリット、リスク対策の仕方

「BBQ可能」は、民泊の中でも人気が高い条件の一つです。BBQを許可することで売上アップが望めるため、可能であれば積極的に検討したいところです。しかし、そのためにはトラブルにならないようにいくつか準備も必要です。

この記事では、民泊でBBQを受け入れるメリットとデメリット、どのようなリスクがあり、どう対策すれば良いのかを解説していきます。

BBQ可のメリット

BBQを可能にするメリットは、なにより売上アップが期待できることです。新型コロナウイルスの感染拡大によって、オープンエアーで食事をしたり、近場のリゾート地に旅行したりするニーズが増加しました。そのためBBQができる民泊の予約も堅調となっています。

リゾート民泊はもちろん、大都市にある民泊でも、屋上やテラスでBBQができる物件は人気があります。東京では、未だに厳しい市況であるにもかかわらず、中には一泊数万円の価格で順調に予約が入っている施設もありました。

BBQ可のデメリット

BBQを受け入れる際のデメリットは、「臭いが出る・煙が出る・ゲストが外で騒ぐ」ということです。施設の近隣に住宅が無ければ問題ないかもしれませんが、大抵の物件ではそうはいきません。近隣に配慮しなければ確実にトラブルになり、営業を停止せざるを得なくなる可能性もゼロではありません。

また、BBQを行った後の清掃は、油汚れなどがあるため手間がかかるほか、臭いが室内に充満して取れなくなるリスクもあります。火の不始末による火災のリスクも0ではありません。

リスクへの対策方法

臭いと煙に関しては、無煙ロースターを使用してもらうことで解決できます。焼くのに少し時間がかかってしまうのが欠点ですが、その点はあらかじめゲストに伝えておきましょう。

人気のある無煙ロースターは、イワタニのやきまるザイグルがあります。 やきまるは通常のカセットコンロのように使えるため便利で、ザイグルは電気で調理するため火災の危険性が非常に少ないのがメリットです。両方とも弊社の民泊に導入しています。

どちらも一つで2~4人程度の容量しかないため、適切な数を用意しましょう。 またザイグルを使用する際には、どこから電源を取れるかをあらかじめ確認しておきましょう。

また騒音に関しては、ゲストに騒がないようお願いをするのはもちろん、テラスなどの利用可能時間を制限し、かつ夜間照明を用意しないことが大切です。

清掃に関しては、油汚れが床や壁に散らないようにシートを用意するほか、洗い物をゲストに行ってもらうことを義務にするのも一つの手です。弊社の民泊では、安価にBBQができる空間を提供することをコンセプトとしているため、必ずゲストに使った食器類やロースターは洗ってもらっています。洗い残しがあった場合には追加の清掃費用を実費で頂く形にしています。

BBQ受け入れに必要なもの

弊社事例:Garden Villa Yugawara Kajiya

民泊でBBQを受け入れるために必要なものは、まず上記の通り無煙ロースターです。近隣に住宅が無く、煙や臭いが出ても問題なさそうな場合は、BBQグリルの大きなものなどを用意しておくと民泊としての価値が向上し、より高い売上アップ効果が見込めます。

他に、トングやミートナイフ、屋外ダイニングセット、鉄串、蚊などの虫除け剤、バケツなどがあれば望ましいでしょう。またカセットコンロを使用する場合はガスボンベを置いておくのも一つの手ですが、弊社では防災の観点からゲストに持ち込み・持ち帰りをお願いしています。

必要な備品を揃えたら、ダイニングテーブルにBBQのセッティングをした写真を撮ってOTAに掲載しておくと予約アップに繋がりやすくなります。利用シーンを具体的にイメージできるカットを用意すると良いでしょう。

まとめ

BBQができる民泊は人気なので、売上単価や稼働率の上昇が見込めます。 広い庭やテラスのある物件で民泊をやる場合は、BBQの受け入れも積極的に検討したいところです。

ただし、何の対策もせずにBBQを許可してしまうと近隣トラブルになる可能性が非常に高いため、無煙ロースターを用意したり、夜間には利用を制限したりといった準備をしつつ、近隣住民の方々との関係構築にも努めると良いでしょう。

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