最近、企業オリジナルの社内通貨を開発して社員同士で流通させ、感謝や評価のメッセージを行き交わせることでコミュニケーションを活性化する施策が活発になってきています。
かくいう弊社でも、クライアントさんの意向から生まれた社内通貨作成ツール「GIFT」の開発を進めている最中でして、現在はモニター利用企業さんを募りながらプロダクト設計のための検証を行っているところです。
社内通貨を導入するメリットは複数あり、上記のような「コミュニケーションの活性化」のほか、「社員のモチベーション向上」「社内プロフェッショナル人材の発掘」「チームマネジメント負担の軽減」「人事評価・施策の納得感向上」「360度評価や表彰制度のアップデート」といった様々な効果が見込めます。
こうした社内通貨を作成・自社に導入できるサービスはいくつかあるため、導入を検討する中で迷う企業さんもあると思います。そこで、社内通貨を導入できる主なサービス6つ+GIFTの利用金額や特徴などについてまとめてみました。
Unipos
Uniposは、Fringe81社が開発したピアボーナスツールで、社内通貨を導入できるサービスとしてはトップクラスのシェアを有しています。
現在かなりの勢いで導入者数を増やしており、メルカリやリンクアンドモチベーションといった有名企業でも導入が進んでいます。
社内通貨を乗せて送受信されたメッセージはSNSのようなタイムライン上で全社的に公開され、各メンバーはその投稿に拍手ボタンでリアクションすることが可能なシステムが特徴です。
PC/SP双方で利用でき、使いやすいインターフェイスや各チャットツールとの連携が可能な点も強みとなっています。
コミュニティオ
communitio(コミュニティオ)はブロックチェーンを利用して社内仮想通貨を発行・運用できるサービスで、オルトプラス社が提供しています。
社員相互の社内通貨の送受信に加え、資格取得や勉強会の参加といった行動に対して通貨を付与することで、会社が求める行動へのインセンティブを付けることも可能になっています。
社内通貨は同社が提供するオフィスコンビニサービスでの決済などに用いることができます。また通貨はクレジットカードでチャージすることも可能なため、電子マネーとしての使い方も可能なのが特徴的です。
STAPA
STAPAでは社員同士での社内通貨(mile)送付のほか、会社への要望や新しいアイディアなどを投稿できる機能を有しており、投稿に対する評価に基づいてmileを獲得できる仕組みなどが整備されています。
また会社指定の場所にチェックインすることでスタンプが付与される機能やガチャ機能も付いているなど、ゲーム感覚でmileを入手することができるようにもなっています。
なお、貯めたmileは会社独自に用意する特典と交換する形になりますが、その特典一覧をSTAPA上にアップロードし、簡単に登録・申込ができる機能も付いています。さらにランクアップシステムも付いており、従業員のインセンティブ設計に繋げることも可能です。
OKWAVE GRATICA
有名Webメディア企業のオウケイウェイヴが提供しているサンクスカードツールが「OKWAVE GRATICA」です。2019年9月現在は無料利用期間中とのこと。
GRATICAではメッセージ・社内通貨と合わせてグラフィックカードも送付できるのが特徴です。メッセージよりもグラフィックが主体に出ている点が面白いですね。
OKWAVEでは「感謝経済」というコンセプトを打ち出しており、職場以外にも様々なシーンで感謝と通貨を送り合い、通貨を加盟企業が提供するサービスと交換可能にすることで、独自の経済圏を生む取り組みを進めています。
インセンティブ・ポイント
複利厚生サービス大手のベネフィットワンが提供するサービスが「インセンティブ・ポイント」です。
上述の社内通貨ツールに比べて福利厚生のカフェテリアポイントとしての色合いが濃いのは同社ならでは。導入会社専用の管理画面を開発提供するなど、大企業の福利厚生プラン導入に適したシステムとなっています。
導入社数は他の社内通貨サービスを超えて首位の座を獲得しており、大手企業も複数導入をしています。
サンクスギフト
サンクスギフトでは、タイムライン形式で所属チームや組織全体で流通したメッセージ一覧を確認することが可能です。
コイン送受信数のランキングや社内掲示板機能、プロフィール機能、表彰(スポットライト)機能など様々なものが搭載されているほか、社内通貨と交換できる自社独自の景品をアプリ内で登録・表示することもできます。
GIFT【無料モニター募集中】
最後に、弊社で開発中の社内通貨ツール“GIFT”の紹介も簡単にさせてください。
GIFTは「誰でも抵抗なく簡単に使えるインターフェイス」「自由な設計」にこだわり開発を進めている社内通貨ツールです。ピアボーナスのほか、通常の人事評価に利用したり、お客様を巻き込んだ相互コミュニケーションに利用したりとフレキシブルに活用できます。
ピアボーナス以外にも、社内通貨によって従来の評価制度を数値化したり、独自カフェテリアポイントを作ったりするなど幅広い活用ができる複数通貨の同時運用機能や、部署・担務・店舗といった単位で細かく集計が可能になるチーム機能などが可能となる予定です。
現在は実際に利用頂けるβ版を期間・社数限定で無償提供しており、各社様からのフィードバックをもとに「より楽しく働けるチームづくり」ができるプロダクトを構築したいと思っています。
無償モニター利用にご関心のある方は、こちらのページよりお問い合わせください。
まとめ(比較表はこちら)
以上のサービスについて、ポイントを表にまとめました(クリックで拡大)。
社内通貨を導入・運用できるツールは数多く出ているものの、Uniposのようなコミュニケーション活性化の側面が強いピアボーナスツールであったり、福利厚生プランの一環としてのシステムであったりと、それぞれ特徴や機能は異なります。
いずれも「従業員のモチベーションを高める」「コミュニケーションを活発にする」「人事評価の精度と納得感を向上する」といった効果が期待できますが、自社で導入を考える際の目的を考えた上で利用するサービスを選ぶと良いでしょう。
なお、弊社で開発中の”GIFT”に関しては、「コミュニケーション活性化ツール」として、ピアボーナスだけではない幅広い用途に利用が可能となっております。チームの課題や目的に応じたフレキシブルな制度設計・運用を前提に、今後様々な機能を搭載予定です。
以下、無償モニター募集の告知です。試験導入にご関心のある企業様はどうぞお問い合わせください▼
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