ブロックチェーンで「評価が改ざんされない口コミ機能」を作る意義

ブロックチェーンで「評価が改ざんされない口コミ機能」を作る意義

日本の飲食店って美味しいですよね。大体どこに行っても「こんなん食えねー!!」なんてお店はありません。外れのお店でも普通に頂ける味だし、良い店に出会えたら幸せにもなります。

さらに良いことは、日本全国の美味しいお店が簡単に探せるレストランの口コミサイトが存在していることです。私も日常的に活用しています。このサイトのおかげで、外出時のランチやディナーがとても楽しみになっているのも事実です。

しかし、その某サイトは同時に「自社の意にそぐわない店舗の評価を下げる」という暴挙に出ることでも有名で、一部のユーザーはそれを嫌煙して、その他の競合サイトを使うようになったとか、ならないとか…。

私も実際に、運営から一気に評価を下げられたレストランのオーナーと話をしたことがあるので、それが事実であることは確認していますし、ユーザー主体のはずの口コミサイトにおいて、やってはならない行為だと思っています。

このような背景を鑑みて、記録されたデータを改ざんされることがまず無く、また一つひとつの履歴を誰でも確認することができる強みを持つブロックチェーンを活用した、信頼できる口コミ情報を提供するサービスの可能性はあるのではないかと考えます。

 

レストランの口コミ評価が改ざんされる現実

冒頭で挙げたレストランは、かつてその町でも口コミランキング上位の常連を誇るお店でした。確か某サイトでの評価は5段階中3.4~3.5程度だったと思います。私も初めて訪れた際はその口コミをアテにしたのを覚えています。確かに美味しいんですよ。

でも、その時から2,3年してもう一度そのサイトの口コミを見てみると、なぜか評価が3.0に下がっていました。味が落ちたのかな?サービスレベルが悪いのかな?と思ったものの、各口コミ文章を見てみたら、特にそういう訳でもなさそう。

それから数ヶ月後、そのお店に再び訪問して食事をしたんですが(その時も評価は3.0程度)、味は変わらず美味しかったし、サービスも悪くない。雰囲気も良いので満足いく食事ができました。

で、「こりゃおかしいぞ」と感じて店主とお話したところ、「サイト側から点数を下げられた」と。当時も某サイトの口コミ改ざんの噂は聞いていましたが、それが本当だったと理解した瞬間でした。

どうも「有料プランを使わないと点数を下げますよ」と凄まじい電話が先方から掛かってきて、従わなかったらその通りになったとか…。私自身が体験したわけではないので真相は分かりませんが、方々でそういった報告がなされていることから事実なのでしょう。

今でもそういった改ざんがなされているのかは分かりませんが、これで一部のユーザーが離脱し、その他のグルメレビューサイトに流れていったり、むしろ自分で立ち上げちゃったり、という展開になったことを鑑みても、まだその影響は大きいと言えるでしょう。

 

信頼ある口コミサイトの必要性

上記のような例を受けて、「信頼性の高いレビュー(口コミ)」の重要性は世間一般にもよく認識されるようになったのではないかと思います。

上記サイトも含め、ほとんどの口コミサイトやECの商品レビュー機能では、口コミ件数や本人確認をもとにそのレビュワーの信頼性を図ることで口コミの信頼性を担保するシステムを採用しています。

これによって競合他社による嫌がらせ・営業妨害口コミや、お店やメーカーの中の人による自画自賛の口コミを防止し、口コミ点数の信頼性を向上しています(逆にそういった仕組みが弱いGoogleマップの口コミはまだ精度に欠ける印象です)

しかし、運営側が点数を改ざんしてしまえば、そういった仕組みもあまり意味が無くなります。ユーザー側が健全に口コミ投稿をしていようが、運営がそれを捻じ曲げてしまえば、そもそも論から信頼性が崩壊してしまいます。

この点から、運営側による口コミの改ざんが行われることなく、また同様にユーザーの不正な書き込みも防止できる仕組みを備えた口コミサイト・口コミ機能の必要性が考えられます。

 

ブロックチェーンを活用した口コミの仕組み

「分散型取引台帳」であるブロックチェーンは、そこに記録される情報に対して以下のような特徴・強みを有しています。

  1. 投稿者も含めて情報の改ざん・削除ができない
  2. ブロックチェーンが稼働する限り半永続的に記録が残る
  3. 一つひとつの記録の書き込み履歴を誰もが確認できる

これらの強みにより、口コミ機能にブロックチェーンを活用することで「改ざんが行われない正当な口コミ機能」を搭載することができ、ユーザーにもそれを簡単に証明することが可能になります。

なお、2については、ブロックチェーンの台帳記録を保存し管理するサーバー(ノード)が無くならない限りは存続すると考えられるため、既にノードが大量に存在するブロックチェーンを活用することで情報の永続性が担保されます。

ブロックチェーンによる口コミ機能を搭載するには、イーサリアムやNEM等で独自トークンを開発し、そのトークンを例えば「1.0~5.0」の範囲内の数量でメッセージを添えて送ることで口コミが投稿されるようにします。

実名でのユーザー登録時に口コミ投稿用のトークンをユーザーに配布し、ユーザーがそれを使って口コミ投稿を行う、という形がベースになります。これによってブロックチェーンベースの口コミ投稿が可能になります。

この他、参考になった口コミを投稿したユーザーや不正口コミを発見したユーザーに投げ銭で報酬が得られる仕組みを用意したり、お店のクーポンをトークンの形で提供できる仕組みを用意したり…という機能をブロックチェーンを使って加えることも可能です。

ブロックチェーンの導入によって情報の改ざんを防げるほか、点数の付与やポイント、権利といったものの送受信システム部分の開発コストが省けるため、開発工数とコストの削減効果も期待することができます。

 

ブロックチェーン口コミサービスの事例

こうした口コミ機能にブロックチェーンを活用したサービスも徐々に開発が行われつつあります。

グルメレビューアプリのSyncrolifeでは、口コミを投稿したユーザーに報酬を与える仕組みをブロックチェーンで構築することで、積極的に口コミ投稿を行うインセンティブ設計を実現しています。

受け取った報酬(独自トークン)は飲食店での決済や食事券との交換などに使うことができる予定です。また、飲食代金の1%以上をトークンで還元するサービスも用意しています。

また、LINEもブロックチェーンを活用した口コミサイトの開発を進めているほか、海外では「REVAIN」というプロジェクトの開発なども進んでいます。

 

口コミ投稿ユーザーに報酬を与える仕組みや、点数の改ざんを防止する仕組みなどをブロックチェーンで実現しようとする動きは少しずつ注目されてきています。

シェアリングエコノミーが発達する中、ユーザーの口コミはサービスの安全性と信頼性を担保する最も大きな要素の一つと言えるようにもなってきました。

今後はより一層、口コミ機能に対するブロックチェーンの活用が活発に検討されていくのではないでしょうか?

 

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